成長ホルモン応用編

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成長ホルモン応用編

20歳代以後、成長ホルモンの体内量が低下することにより、身体に起こる大きな変化が4つあります。その4つの作用を活かすために、成長ホルモンを利用します。

1.体力に関して

成長ホルモンが低下することにより、20歳代以後、瞬発力、持続力が低下します。成長ホルモンを投与すると、これらが回復します。ゴルフでは飛距離が伸びることが多く、野球では、「低めの球を打ったときの打球の伸びが違う」ということが多く、長距離走や水泳のタイムはよくることが多いです。したがって、成長ホルモンは、ドーピング薬物に指定されています。

2.意欲、気力に関して

繁華街で若者が集まって、ハイになって盛り上がっている姿を見かけます。年をとるとあのような姿はなくなります。どのような心に満たされて、盛り上がっているのでしょうか?
それは、「何かいいことありそうな予感がして、ウキウキしている」という心なのです。これが成長ホルモンの脳への作用です。年とともに成長ホルモンが低下し、その心を失います。「いいことなんてあるわけない」とネガティブな気持ちが増えてきます。
成長ホルモンを投与すると、ポジティブになって活発に活動したくなりますが、成長ホルモンの脳内作用により、「何かいいことありそうな予感がして、ウキウキする」という状態になるからです。何か行動を起こしたいという気分になります。

3.内臓脂肪に関して

20歳のころは、太ってもおなかは出てきません。しかし、30歳、40歳を超えて太るとお腹が出てきます。なぜでしょうか?
これには、腸の周囲にたくさん存在するホルモン感受性リパーゼが関係しています。「リパーゼ」というのは、「脂肪分解酵素」の意味です。成長ホルモンやアドレナリンに反応して、脂肪分解作用を発揮するのです。
この酵素の活性が高ければ、内臓脂肪はつきません。この酵素の活性が低下すると、内臓脂肪がつくのです。成長ホルモンが低下すると、内臓脂肪がつくのです。

4.肌のハリに関して

加齢に伴い肌のハリが低下します。皮下組織のヒアルロン酸が減るからです。ヒアルロン酸を合成する繊維芽細胞は、成長ホルモンにより活性化されます。つまり、体内の成長ホルモン総量が低下すると肌のハリが低下するのです。成長ホルモンを投与すると、皮下組織のヒアルロン酸量を増加させることが可能です。

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四谷メディカルクリニック
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院長:風本真吾

略歴

平成元年 慶應義塾大学医学部卒業
2年間研修医を経て同医学部内科大学院へ
平成4年 四谷メディカルサロン(現四谷メディカルクリニック)開設
現在に至る