風本真吾の健康談話

「背を伸ばす医療」の研究の日々

私(風本真吾)が運営するクリニックは、プライベートドクターシステム(PDS)を中心としています。社会的に命の重い人に対して、「予防医学、予想医学とエイジングリカバリーの医学を駆使して、生涯の健康をお守りします」というシステムです。

そのPDS会員からの健康に関する相談はまさに多種多様です。友誼関係を土台としていますので、それこそプライベートな相談、想定外の相談も多々あります。
2000年前後の頃、次のような相談を受けました。

「うちの子、背が低いのに、もう伸びが止まりそうになって、困っています。先生のところの成長ホルモンを使って、背を伸ばせませんか?」

その人は、アンチエイジング目的で成長ホルモンの舌下投与スプレーを使用しており、「成長ホルモンを使うとよく眠れて、身体の底からエネルギーがわいてくる」と言って、気に入ってくれています。

その相談を受けたときに、私は「あれっ」と思いました。子供の身長に関して医学部で学んだのは、「成長ホルモンの分泌不全、ターナー症候群などの病気で低身長になる」ということと、「骨端線での化学反応で背が伸びる」ということと、「成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療に成長ホルモンを用いる」ということくらいに過ぎませんでした。
背の伸びが止まりかけている子供に、成長ホルモンを投与したら効果があるかどうかなど学んでいません。
また、成長ホルモンは不足していないけど、背の伸びが悪い子供に成長ホルモンを投与したら伸びるのかどうかも学んでいません。
そこで、知人の小児科医数人にいろいろ尋ねてみました。しかし、満足できる回答が全くありませんでした。
考えてみると、健康保険制度下で育成された医師は、「病気となる低身長」の診断方法と治療方法は勉強していても、病気ではない低身長症の子供の背の伸ばし方など、十分に勉強していないのです。

この分野には、未研究の課題がたくさんある」。俄然、ファイトがわいてきました。

子供の最終身長が、どのような法則で決まるのかさえ、小児科では不明瞭でした。そこで、私は独自に分析研究し、子供の背が伸びるプロセスに対して「よく伸びる2年」「止まりゆく3年」などの用語を考案して、明確化させました。
そして、最終身長を定める決定的要因が2つあることを突き止めました。遺伝がどこに関与するかも突き止めました。

次に治療方法を研究しました。第一の課題は、「骨端線が閉じたら本当に伸びないのか?」というものでした。今の世は再生医療の時代です。初歩的で簡単に実践できる方法を組み立てることにより、骨端線が閉じていても、半数の人を1~2cm伸ばせることがわかりました。
さらに、一定の割合で2cm以上伸ばせることも判明しました。骨端線が閉じた直後であるなら、うまくいけば4cm以上伸ばすこともできます。骨端線が閉じる直前、あるいは直後は、成長ホルモンの自己分泌が減っているので、成長ホルモンの舌下投与スプレーは効果的であることも判明しました。
しかし、自己成長ホルモンの分泌がしっかりとある時期には、成長ホルモンを注射で投与しても、あるいはスプレーで投与しても、明確な効果が得られるかどうかは疑問であることも判明してきました。
また、女子の生理が始まると、背の伸びは急速に止まります。一方で、この事象に対する治療にはいい方法があり、大きな成果を挙げることができます。

治療の原理は、骨端線の軟骨細胞の分裂増殖を促すこと(『童伸』のねらい)、骨化する前の軟骨細胞の肥大化を促すこと(アルギニンの効果)、血流中の幹細胞を骨端線領域に導入分化させることが基本です。これらの基本に沿って、安定した効果を出せる治療方法が次々と生み出されています。

今でも、日々、研究は続けられています。

低身長治療外来ページへ

お申込み・お問い合わせ

予約制となっております。お電話にてお問い合わせください。